労災保険特別加入制度は一人親方の味方

通常の労災保険で保護されない一人親方にとって労災保険特別加入制度は強い味方です

作業員すべてに労災保険が求められる

一人親方はその個人の腕や名声次第で、数多くの仕事の依頼が舞い込んできますので、昔から能力や実力が左右する職業の一つではないかと思います。

けれど最近では、大手建設業者が価格を安く、工期を短く設定するという一人親方が比較的難しい部分をメリットとして打ち出してきましたので、個人事業主であり規模を大きくできない一人親方は、仕事があまり受注できずに収入にも響いてきています。

そこで、一人親方も大手建設業者と同等に争っていくために、価格を安く、そして工期を短くしようと工夫をするようになりました。 価格の安さは工期を短くして受注できる件数を増やすことで解消して、そして工期については自らの肉体を駆使して、安全対策をする日をなくすという手を使ってまでして日数を減らそうとしている一人親方もいるそうです。

しかし無理矢理短期間で仕事を終わらせようとすると、どうしても怪我などがつきものになります。 元々建設関係の仕事は労働環境が厳しく肉体を疲弊しますので、注意を怠ったりして怪我につながりやすいものです。

一人親方は、時間的にも金銭的にも追われて事業主と作業員という二足のわらじをはくことになっています。 なので作業員であれば当然怪我のリスクもありますし、一人親方は個人で仕事を通しですることも多いので人手がなく安全対策が十分にできないケースもあります。

一人親方は事業主扱いになりますので労災保険の対象にはあたらず、万が一怪我をしても万全とした保障がありませんし、比較的中高年も多く家族を養う立場にありますので、労災保険がないというのはあまりにリスクがあるように思えます。

一人親方にも労災保険をという声は今労働環境改善のため叫ばれていますので、現状に合わせた保険制度を作りどんな立場でも働きやすい社会になればいいと考えます。